農業ソリューション企業とは

日本において、農業は長い間基幹産業としての地位を保持してきました。第2次大戦後、第2次・第3次産業の急速な発展により、日本の産業全体における割合は小さくなっているものの、生命維持の基本である食糧生産の重要性は何ら変わることはありません。

日本の企業はそれぞれが独自に開発した技術を持っています。これらの技術はさまざまな分野で活用されてきましたが、農業に関してはその活用があまりなされてきませんでした。農業においては、それぞれの農家が経験に基づくさまざまな知識を持っていますが、それらの経験や知識を個々の農家が管理するだけではなく、デジタル技術を利用してデータを共有することで、より効率的に生産が行えるようになります。

農業において、こういったデータの蓄積と提供を行う企業は農業ソリューション企業と呼ばれています。企業の持つ情報を農家が活用することで、少ない負担でより多く農作物の生産ができるようになっています。また、例えば前年の作付けや収穫、出荷の状況を記録することで、翌年の作業の参考になり、見通しが立てやすくなるのです。

これら農業ソリューション企業が目指すのは短期的な収穫量の増大だけではありません。今後予想される世界の人口増加に際して急増すると考えられる食糧需要に応えていくなど、地球規模で農業や食糧生産を考えていくうえで重要な情報を収集し、提供しているのです。ここでは農業ソリューション企業の例として、日本モンサントとデュポンの取り組みについて紹介します。